マクラーレン・セナが今度はポルトガル・ブラガで炎上する事故が発生した。
この事故に関して詳しい内容はわかっていないが、警察当局によると、火災はエンジンから出火したという。火災直後に撮影された写真は、炎を消した後、車両を調査している多くの消防士を写している。
Facebookユーザーが投稿したもので、CM Jornalが公開しているこれらの画像では、マクラーレンがどれほどの損害を被ったかについてはよくわからない。まして現地の消防隊でさえ容易にエンジンカウルを開けることができなかったという。
ちなみにマクラーレン・セナはサーキットユースでの使用が念頭に置かれているため、エンジンフードやリアハッチを開ける機構を備えておらず、どれだけの損傷が発生したかを調査するには、専門の整備士がいないと調査ができない状況だった。
このセナはポルトガルの裕福な実業家が所有していると言われ、外観はマットパープルとマットイエローの組み合わせで仕上げられているようだ。
マクラーレン・セナが炎上した事故は世界各地で発生しており、2018年12月31日、YouTuberが所有する車両がロサンゼルスで炎上し、このほかにも2018年7月にF1オーストリアグランプリでのデモ走行中に出火、この時は元マクラーレンF1ドライバーで地元オーストリア出身のゲルハルト・ベルガーがステアリングを握っていた。
さすがにこれらの火災事件を受けて、マクラーレンはその2か月後に米国とオーストラリアで販売されたセナ全台のリコールを発表し、これらのリコールでは、車両のエンジンワイヤーリングハーネスの分岐が金属リンクパイプのヒートシールドに接触する可能性がある、ということを公開している。
マクラーレンは、これによりハーネスが擦り切れ、車の性能が落ちていき、エンジン出力の低下、エンジン失速、エンジン失火する場合、または触媒でガソリンタンク・ホース内の燃料温度が「上昇につながる可能性がある」とし、さらにマフラーが破損して火災を引き起こす可能性もあると警告している。
今回炎上したマクラーレンセナがこのワイヤーリングハーネスの問題によって引き起こされたかどうかは不明であり、警察は原因を調査しているという。