トヨタ・GRヤリス。旧名ヴィッツであったこの小さなホットハッチバックにそれほど精通していないなら、この最新型トヨタGRヤリスのような車を峠を激走させるのは、いささか奇妙なことかもしれないだろう。
だが、実際にはGRヤリスはいわば、ダッジ・チャレンジャーSRTヘルキャットで例えるような、コンパクトカー界のマッスルカーであり、簡単にテールをスライドさせることができるのだ。
今回、GRヤリスで峠を攻め立てる走りをYouTubeのCorners CZチャンネルが公開している。なお、動画の説明によると事前に警察の許可を得た上で道路を閉鎖し安全を確保した状態で撮影を行っている。
GRヤリスのスペック(海外仕様)は、重量は1,280 kgで、1馬力あたり4.9kgのパワーウェイトレシオを発揮する。トヨタによれば261馬力、360 Nm、1.6リッターターボチャージャー付き3気筒となっており、5.5秒(0−100 km/h)に達する。
ちなみに日本仕様車は272馬力でトルクが370Nmと若干高くなっている。
トランスミッションは「iMT」と呼ばれる6速MTに前後駆動力可変駆動システム「GR-FOUR」が組み合わされ。さらに、サーキットパックを選択した場合は、トルセンのリミテッドスリップデフ(LSD)も搭載される。
またトルクを前車軸と後車軸の間で分割する3つの利用可能なモード「アクティブトルクスプリット4WD」では(通常、スポーツ、トラック)に走行モードを切り替えることもでき、それぞれ(ノーマル60:40)、(スポーツ30:70)(トラック50:50)に設定され、状況に応じて楽しむこともできるようになっている。