16日午前10時35分ごろ、大分市生石の県道で、8トントラックがJR日豊線の高架「祓川(はらいがわ)橋りょう」にぶつかった。この場所ではトラックが天井や積み荷を橋桁に当ててしまう事故が頻発。昨年は11件、今年も3件目とほぼ月1回ペースだが、原因ははっきりしていない。安全点検による運休など影響は大きく、JR九州大分支社はドライバーへの注意喚起を重ねている。
現場は西大分駅から別府寄りに約250メートル。高架下を片側1車線の県道高崎大分線がくぐる。橋桁の下部に鋼鉄製ガード(防護工)を設置し、高さは3・5メートル。制限高の案内標識もある。
大分支社によると、箱形の10トン車が荷室の天井を衝突させたり、荷台のある8トン車が積み荷を当てたりしている。昨年11月8日には立て続けに2件発生。同5月は高所作業車の事故も1件あった。ドライバーは九州内が中心で県内のほか、宮崎県や佐賀県などだった。
16日に事故を起こしたトラックの30代男性運転手は「以前通ったときは大丈夫だったので過信した。コンテナが空で車高が上がっていたのかも」。特急など計4本が運休・遅延し、約200人に影響が出た。同支社総務企画課は「利用者に不便をかけ、収益減にもつながり、深刻だ」と頭を抱える。
橋梁(きょうりょう)の完成は1966年だが、事故の急増は昨年から。同支社の聞き取りでは「カーナビに誘導された」との声があるが、明確な原因は分かっていない。
同支社は昨秋以降、大分県や県警などの協力を得て事故抑止対策を展開。橋桁を蛍光塗料で目立つようにし、九州各県のトラック協会には注意を呼び掛ける文書を送付した。
県は本年度末完成を目標に近くで同県道の付け替え工事をしており、線路下を掘り下げる「アンダーパス」(天井高4・5メートル)に変更する予定。
via:大分合同新聞
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2020/04/17/JD0059151499
なお、このようにトラックが高架等に直撃する事故は海外でも多発しており、とくに米国のノースカロライナ州ダーラムには事故が多発する悪名高い橋があり、近年数十台のトラックが同じ橋に衝突する事故が起こっている。
あまりにも同様の事故が起こりすぎるため、同橋における事故情報専用サイト「11foot8」と呼ばれるウェブサイトが作られるまでになっており、正式にはノーフォーク・サザン・グレッグソン・ストリート・オーバーパスとして知られているこの橋専用のウィキペディアのページもあり、日本語ページも存在するまでになって世界中から注目されている。
トラックやキャンピングカー等の全高の高い車両で高架線をくぐるときは注意されたい。
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