ブルームバーグによると、フォルクスワーゲン(VW)グループは、イタリアの高級自動車メーカーであるランボルギーニを売却する検討をしているという。またVWグループは2030年までグループ改革に取り組んでおり、自社も含め、市場価値を2倍にすることを目標に、VW、アウディ、ポルシェ(独)、シュコダ(チェコ)、セアト(西)、ベントレー(英)、ブガッティ(仏)など、グループ内各国ブランドの今後について議論を重ねているという。
これについて、VWはランボルギーニを売却しプレミアムブランドとして独立させ、それを株式上場として公開することを検討。しかしながら審議中の事項であり、機密性が非常に高く、具体的な詳細はまだ明らかにされてはいないが、わかっているのはまだ決定事項ではないということだ。
ランボルギーニは、VWのグループのスポーツユーティリティセグメント(スーパーカー部門)に位置づけられ、近年には経済的成功を収めており、。同社のSUVモデル「ウルス」の良好な販売台数と、フラッグシップモデルで12気筒の「アヴェンタドール」、入門モデルで10気筒の「ウラカン」に加え、先日発表された新しいハイブリッドスーパーカー「シアン」の導入も、販売率の向上により一層の貢献が期待される。
ブルームバーグのアナリストによると、ランボルギーニのブランドの評価額は110億ドル(約1兆2000億円)の市場価値があり、IPO(新規株式公開)の良い候補であると報じている。
ちなみに同様の事案では、2016年1月にフィアットグループ(FCA)がグループ傘下のフェラーリを分離・独立させている。