あおり運転をされて頭にくることはみな同じ。しかし、頭にきたからと言ってブレーキチェック(後続車に対する故意の急ブレーキ)で追突させれば…なんてことは馬鹿げたことである。さらに付言すれば違法行為なのであおり運転の仕返しに行うと処罰される可能性がある。
さて、今回のクリップはヨーロッパにてセミトラックに対しマツダ6(アテンザ)がブレーキチェックで嫌がらせをする映像だ。
このクリップを見るとわかるように、セミは2車線の高速道路を走行しており、冒頭で別のトラックを追い越していく。それからほどなく、別のドライバー(マツダ)がセミを追い越していくが、戻り方が気に入らなかったようで警告を行う。しかしそれがマツダを激怒させるのに十分な理由であったようで、右の車線に戻った後、マツダは減速し始め、セミの前でブレーキをかけていく。
これに対し、セミはライトを点滅させ抗議するが、火に油を注ぐ形となってしまいさらに減速。
セミはさらにライトを点滅させ、車線をまたぎながら左右に移動して抗議を続けている。マツダも左レーンに移動してセミの通過を妨害する。
最後にマツダはブレーキチェックを敢行しセミに嫌がらせを続けるが、セミは巨体ゆえ急な減速についていけずマツダのリアに激突し強制的にコースアウトに追い込む形となり、そのままランオフしたマツダはバリアをぶち破っていく。
さて、エントリーにもあるようにあおり運転をされ頭にきて急ブレーキ…というのは違法行為となる。
車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない。
【引用】道路交通法第二十四条
上記の道交法24条が示すとおり、正当な理由のない急ブレーキは道路交通法で禁じられており、あおられたことに対する報復等の目的で急ブレーキを踏む行為は違反であり、危険運転となる。したがって、これが原因で追突事故が発生した場合には前方車両にも何らかの責任が発生する可能性が高くなる。
したがって運転中に後方の車からあおり運転をされた場合は、相手にせずにさっさと道を譲ることが最善の回避策となる。
しかしながら道を譲ろうと減速または停止してもあおり続けてきたり、車から降りてきた場合には、絶対に窓は開けたりせず警察に通報すること。
あおり運転をする人は好戦的またはキチ・ヤクである場合が多く、これに応酬してしまうと自分の身に危害がおよぶ重大事件に発展する恐れがあるため、相手にしない・すぐに警察に通報したほうがよいのである。
頭にきて「黙ってるだけでは腹の虫がおさまらん!」という場合はナンバーを控えてドラレコの記録と共に警察へ通報、YouTubeに晒すことで、法的罰則を科しつつ社会の目も向けさせるのが有効だ。
みなさん、あおり運転をうけた場合はくれぐれも大人の対応でいきましょう。