スイスの小型EV自動車メーカー「Micro」は2018年に「Microlino(マイクロリーノ)」を発表していたが、現在、2.0と呼ばれるバージョンの開発を行っている。
ジュネーブモーターショーでデビュー予定のMicrolino2.0は、かつて1950年代にBMWイセッタを彷彿とさせる非常にかわいらしいデザインで、「バブルカー」と呼ばれる超小型自動車だ。イセッタは漫画「こち亀」でよく登場しておりご存じの方も多いだろう。
さてこのマイクロリーノ、当初は19年中の発売(欧州)とされていたが、同社は安全性を改善するためにモデルを再設計したとし開発はまだ続いている状況だ。しかも実際の話はもう少し複雑なもであるという。
しかし、再開発の一環として、車両には「全体」的に新しい構造と安定性を向上させるためのもので、安全性が高められるといわれれば仕方のないことかと思う。
マイクロリーノのスタイリングの面では、前面ドアには埋め込まれた照明ユニットと隠しドアハンドルを備えており、現代のEV車としてオリジナルよりも「2.0」ははるかに合理化されている。
その他の変更点には、よりスタイリッシュになったリアエンドと、視認性の向上に役立つスリムなAピラーとなっていることだ。
同社によると、このモデルには 新しいステアリングコラムを備えた新インテリアも搭載されているという。写真こそ発表されてはいないが、マイクロはファンが車両のシートカバーの開発を支援すると述べている。
パワーユニットとなる、より強力で効率的な「eモーター」も期待できそうで、仕様は後日発表される予定だが、15 PS、100Nmのトルクを発生する電気モーターを搭載、これにより車は最高速度90km/hを誇る。
最大125kmの航続走行が可能な8kW/hリチウムイオンバッテリーが搭載され、さらにオプションには14.4 kW/hバッテリーも選択可能で、このオプションバッテリーを搭載すると、最大航続距離が200kmまでに拡大される。
また、仕様変更に伴う再開発で大きくアップデートされたにもかかわら、Microlino2.0の価格は12,000ユーロ(約143万円:欧州仕様)のまま据え置かれる。
他のニュースでは、同社は電動スクーター「マイクロレッタ」のコンセプトも発表している。これは電動二輪車の限界性を克服するためとして電動三輪バイクとして開発された。
3つのタイヤのおかげで、「マイクロレッタ」は時速80km/hの走行を可能とし、Microは量産モデルは約4,900ユーロ(約52万円)で販売する予定であるとしている。
via:CARSCOOPS
https://www.carscoops.com/2020/02/microlino-2-0-revealed-with-sleeker-and-even-cuter-design/