近年、車のドライバーが遮断器が降りている踏切を走り抜けて突破しようとしているのをよく見かけるが、ドライバーは自分自身だけでなく、周囲の人々も危険に晒すことになっているという自覚が必要だ。
21日、オランダ東部のヘルダーラント州にあるエルメロという駅で歩行者による非常に危険な踏切無視があった。
付近の防犯カメラの映像は動画サイトで共有されており、遮断器が下がっているにもかかわらず、歩行者の女性が迫りくる列車があるにも関わらず線路を横切って走っているところが捉えられている。
歩行者の女性はいったん駅に向かって渡ったのだが遮断器が駅への入り口を封鎖していたため入場できなかったようだ。そこで女性は右往左往し再び線路の反対側へ戻ろうとするが、猛スピードで接近してくる通過列車に気がつき慌てて全力疾走、間一髪で列車を避けることができたが、すれ違いももはや数ミリという、轢かれていれば間違いなく即死していただろう。
現地メディアのPro Railによると、この路線における列車の遅延の3分の1以上の原因は、線路に沿って、または線路を横切って歩く歩行者たちによって引き起こされていると伝えている。
そのため、列車の運転手は減速を余儀なくされ、後続の列車は管制によりさらなる事故を防ぐために徐行するように指示され、多くの列車に遅延を引き起こしているという。
警察当局もまた、毎日沿線をパトロールしており線路を横断したり、線路を歩いたりする人々に150ユーロ(175ドル)の罰金を科しているとのこと。
オランダではたとえ歩行者であっても遮断器の降りた踏切を無視すると250ユーロ(約32,000円)の罰金が科せられる。
source:Pro Rail