今月半ばにドイツで発生した壊滅的な洪水は甚大な被害をもたらした。自動車の聖地の一つであるニュルブルクリンク周辺も大きな影響を受けた。
主にニュルブルクリンク北コースなどで試乗インプレッションを行っているユーチューバーのMishaCharoudinは、当時、アウディの広報車両をインプレッションしていたが緊急的状況においてな害援助を行うことを決心した。しかし、その行動がアウディとのトラブルに発展してしまうことになってしまった。
このとき、Charoudinはアウディから貸与されたハイスペックモデルの「RS6アヴァント」を試乗しており、状況の緊迫さから数十人のボランティアを結成し、必要とされている物資を必要な地域や施設に運ぶ決心をしたという。その際の様子も彼は動画に収録しており、災害時でのRS6の利便的インプレッションも兼ねてコンテンツを公開することにしたという。
Charoudinによると彼の動画はアウディの報道部門の目にとまり、彼らは広報車の目的外の使用に不満を表す電子メールを送信してきたと語っている。
Charoudinによると、「昨日、アウディから[省略]この広報車はあくまでサーキット内での仕様を前提としており、目的外での使用は適切ではない」というメールが送信されてきたとし、コース外ではアウトバーンを300Km/h以上で走らせて賞賛するべきだったのかもしれないと皮肉っている。さらに、それ以外に駐車したままスペックや価格について解説し、他のジャーナリストがやっているありふれた内容にしておけばアウディは文句も言ってこなかっただろうと語っている。
Charoudinによると、車を返却した際にアウディの広報担当者は車に異常がなく完璧に動作するかを確認することに躍起になっていたようで、彼は当然このような行動でアウディを不快にさせたことを謝罪した。
そのうえで、彼自身の車が洪水被害を受けて使用不能状態となっていたことや、RS6を洪水の影響(冠水状態)のある地域を走行あるいは駐車などしていないこと、そしてこのような状況下でなければRS6を決して使用するつもりはなかったとアウディに釈明したという。
結果的にRS6は問題なくすべての機能や走行が可能であり、Charoudinはアウディと揉めた時間がむしろ災害状況下でもアウディの車両が災害時の走行にも耐えることができる有用性があること、そのような状況でも車内は素晴らしい快適さと有用性も提供していたことが動画を視聴した世界中の人々への広報になったと思うと語った。