最近のニュースで、エバーグリーンの貨物船がスエズ運河で座礁し、世界の大動脈を数日間にわたって通行止めにさせた事件は記憶に新しい。
しかしながら海上輸送のみならず、今度は陸上でも大混乱を発生させたようだ。
3月27日、中国の高速道路である長深高速道路にて、エバーグリーンのトラックが乗用車と衝突事故を起こし3車線ある道路を斜め約45度の角度で停車し、道路を塞いでしまったことから後続は大渋滞が発生したという。
スエズ運河を封鎖、毎日の世界貿易の推定12%を混乱させたため、この事故では船に書かれた文字からエバーギブン船と即座に比較、非難されたようだ。
実は、スエズ運河で座礁した貨物船と、高速道路で事故を起した「エバーグリーン」であるが、ややこしいことに両会社の母体は全く違う。
貨物船の方はコンテナや船の両方に「エバーグリーン」の名前が誇らしげに表示されているが、運営会社は海上輸送のみの事業を行っている「エバーギブン」、つまり船主であるのは正栄汽船という会社で、この会社の親会社は日本最大の造船会社である今治造船(愛媛県今治市)である。
#BREAKING As the sun rises in Egypt, so too does the Ever Given. Six days after getting stuck bystander video shows the container ship once again floating. pic.twitter.com/Cv7vFTuBy3
— Mackay Taggart (@mackaytaggart) March 29, 2021
一方で、中国の高速道路で事故を起こした方の「エバーグリーン」は航空会社「エバー航空」で有名な台湾の長榮グループの所属である。
したがって、いずれかの会社だけを避難するのは不公平なのである。
といっても書体も似てるしカラーも同じ、止まり方さえも同じなのでは誤解を生んでも仕方ないのかもしれない。。。