地元の報道によると先月、中国南部の三明にある充電スタンドで充電中の赤いEV車が、充電スタンドで充電していたときの出来事だという。
車種は中国車の北京汽車(BAIC)EX360とみられ、BAICのプラグインハイブリッドモデルだったようである。
所有者によると充電スタンドでプラグを差し込んだ直後から煙が出始めたとのこと。所有者はすぐさま消防に通報し、現場に急行してきた消防隊はすぐさまEVに水を吹きかけたのだという。
たまたま向かいのアパートで消火の様子が撮影されており、消防隊員が車両の真後ろに向けて放水している。その後すぐに車は爆発、ボディパネルが四方吹き飛んでいき、さらに衝撃で充電スタンドの屋根に穴も空いてしまった。
御存知ない方のために少し解説をすると、電気自動車の火災の場合は水を使用する。一方、ガソリン車の場合はガソリンに水を掛けるとさらに燃え広がる(ガソリンは油で混ざらないうえ、水より軽く水の上に広がる)ので、ガソリン車の消火に使用するのは泡が用いられ、消火方法が異なる。
EVの火消火に一般的な車両火災で用いる泡で行うと感電する危険があるため、離れた場所からバッテリーに向かってピンポイントで放水するのである。この事件の映像でまさに消防隊がこの消火方法で活動にあたっている。
現在、警察と消防は詳しい出火原因について調査を行っているという。