4月から自賠責保険が値下がりになります。
自動ブレーキの普及などで交通事故が減少しているといった理由ですが、保険料が平均で16.4%引き下げられます。
これについていくつか注意点をまとめ、解説していきます。
目次
保険料が平均で16.4%引き下げ
軽自動車の場合。。
24か月契約の場合、これまでは25,070円でしたが、4月以降は21,140円。
25か月契約の場合、これまでは25,880円でしたが、4月以降は21,780円。
普通自動車の場合。。
24か月契約の場合、これまでは25,830円でしたが、4月以降は21,550円。
25か月契約の場合、これまでは26,680円でしたが、4月以降は22,210円。
表にしますと、
車種 | 現行 | 改定後 | 改定額 | 改定率 |
---|---|---|---|---|
自家用乗用自動車 | 25,830円 | 21,550円 | △ 4,280円 | △ 16.6% |
軽自動車 (検査対象車) |
25,070円 | 21,140円 | △ 4,680円 | △ 15.9% |
小型二輪自動車 | 11,520円 | 9,680円 | △ 1,840円 | △ 16.0% |
原動機付自転車 | 9,950円 | 8,950円 | △ 1,000円 | △ 10.1% |
車種 | 現行 | 改定後 | 改定額 | 改定率 |
---|---|---|---|---|
自家用乗用自動車 | 35,950円 | 29,520円 | △ 6,430円 | △ 17.9% |
軽自動車 (検査対象車) |
34,820円 | 28,910円 | △ 5,910円 | △ 17.0% |
小型二輪自動車 | 14,690円 | 11,900円 | △ 2,790円 | △ 19.0% |
原動機付自転車 | 12,340円 | 10,790円 | △ 1,550円 | △ 12.6% |
となります。
3月に切れる場合、4月まで待って車検取ったほうがいいの?
新車は約6000円、中古車や継続の場合は約4000円ほど安くなりました。
そうなると、3月中に切れるなら4月まで待って車検取ったほうがええやろ?と考える人達もいそうなのではじめに結論を。答えは、ノーです。
そもそも自賠責保険は車検が切れても仮ナンバーを取って運行したり、万一期限切れに気づかずうっかり走行しても保険切れ状態になることを避けるために新規登録の時に37か月加入していたりするのが通常です。
また中古車で購入した場合でも、一般的な中古車屋さんは25か月加入しておいてくれます。
したがって、車検切れ=自賠責切れではない場合もあるので要注意。しっかり確認しておきましょう。
3月に切れる車の多くは4月に自賠責が切れることになっている場合が多いのです。
具体例
わかりやすく例で解説しますと、車検が3月20日にまでの場合と仮定すると、自賠責は通常は4月20日までは契約されているはずなのですが、同じ3月20日に切れる場合も想定されます。それだったら値下げが適用される4月に入ってから車検取ったほうがお得や!と思うかもしれません。
しかし、今回の車検延長の措置はあくまで車検有効期限の延長に加え、自賠責の自動更新です。
つまり、「2月29日~3月31日までに車検の切れる車を4月30日まで有効期限を延長した」という意味になるので、自賠責は自動延長だから最大2か月分後から支払うことになります。まあ、車検期限的には最大2か月お得なんですど。
また、自賠責の月割りは単なる均等割にはなりませんので、普通に「1か月」のみ入った場合、普通自動車の場合6,090円、「二か月」ですと7,050円となります。軽自動車ですと「1か月」だけですと5,880円。二か月だと6,620円となりますな。
最大2か月延長された車の場合、実際に4月30日に車検を取って24か月の自賠責に入ったと仮定しますと、
21,550円+7050円=28600円ってことになること。(予測ですので変わる場合もあります。)
この7,050円まるまる、ってことは車検延長の理由からしてあり得ないとは思いますが可能性としては無きにしもあらず。
前述のとおり保険料の計算は始期日と契約月数で一覧になっていますから、まさか無料延長は無いと思いますので。(あくまで予想です)
結局のところはお得になることはないでしょうね。
愛車の自賠責保険の有効期限がいつまでなのかを確認する
まずは愛車の自賠責保険の有効期限がいつまでなのかを確認すること。
継続車検を取る訳なので、3月末までに車検も自賠責も切れる場合は3月中に車検をやって4月以降より4000円ほど高いですが加入せざるを得ないでしょう。
まとめ
箇条書きとなりますが、まとめると、
継続車検はそのまま粛々と車検へ行きましょう。もし予約が取れないとなると余分に自賠責を支払うことになりかねません。
4月にずれ込んだ場合の自賠責は今までより安くなります。
自動延長になった分の保険料はまだどうなるかわかりませんが、無料になることは無いと思われます。
通常、車検切れで乗ってしまっても「無車検・無保険運行」にはなりませんが、金額的に不確定要素があるので、きちんと3月中に取ったほうが安くなるかもしれません。
現在ナンバーが切れている、中古を購入するなど新規登録で車検を取る場合は4月以降で。転勤引っ越しなど3月に乗り出さなければいけない場合は仕方ありませんが、それ以外の場合はその事情の回避を試みる。
3年ぶりの自賠責の値引きですが、16%近い数字はすごいですね。
それだけ事故が少なくなっているということなんですね。
高齢者の特攻事故や飲酒運転などは相変わらず起きてますが、あおり運転や危険運転に対して社会問題視が一層強くなり、先日もお伝えしたように道交法も法改正もされることとなりました。
またドラレコや自動ブレーキといった装置なども普及し始めているので、比例して全体的に事故も減少してきているのでしょうか。
ドライバー各自が意識を高めることにより、事故がどんどん減ればさらに自賠責も下がるはず!
これからも安全運転をでいきましょう!
ではまた~。