画像や動画で見る限り、フェラーリ360 GT、360チャレンジ、またはラリーレーシングに適した360モデナの他のモータースポーツ仕様バージョンであると思われるかもしれないだろう。
しかし、実際にはそうではない。
オフロードを泥まみれでブッ飛ばすこの跳ね馬は、マラネロでは造られていない。ボディーもレプリカでエンジンも別モノなのだ。
フェラーリ360モデナのボディーの中には特注のチューブフレームシャーシに構築されたカスタム車種である。もともと360モデナには3.6リッターV8エンジンが搭載されているが、このラリーカーには、改造されたスズキ製の二輪用のエンジンが2基搭載されており、それぞれ実際の360モデナの馬力(400ps)に合わせ、一基が200馬力を発揮する。
スペインのラリーおよびオートクロスチームである「Ya-Car」によって作成された「360 lookalike(なんちゃって360モデナ)」は、元々ミッドシップ(MR)レイアウトの360モデナに対し、2基のエンジンが4輪を駆動している。そしてもう1つの明らかな変更は、この「なんちゃってフェラーリ」がラリーコース特有の泥で荒れた路面も走行できるサスペンションになっていることだ。
センターに向けて取り付けられたデュアルエキゾーストシステムは、360モデナとチャレンジストラダーレの4輪出しが由来で、どちらもリアバンパーの角に一対ずつある。
このラリーカーは、360 GT / GTCに実装されたエキゾーストと多くの共通点がみられるが、Ya-Carはそのエキゾーストについてはカスタムを施したとしたと思われている。
しかし、ロードユースでぺったんこなフェラーリがラリーで走ると、この車高の高さが実に不似合いなのがちょっと気がかりだ。。。
楽しそう!
でも
あまり曲がらないクルマだね。