【世界は広い】サイが車を猛攻撃 3回横転も運転手は無事 ドイツ・ニーダーザクセン州


ドイツ北部ニーダーザクセン州にあるサファリパークで、オスのサイがスタッフの運転する車に猛攻撃する姿が捉えられた。
サイの執拗な攻撃で車は3度ほど横転したが、幸いなことにスタッフは軽傷で済んだようだ。
『DW』『The Sun』などが伝えている。

ニーダーザクセン州ホーデンハーゲンにある「セレンゲティ・サファリパーク」で今月18日、30歳のオスのサイ‟クシニ(Kusini)”がパーク内を走っていた
ハッチバック車を執拗に攻撃するという事故が起こった。
その様子はサファリパークを訪れていたイゴール・ペトロフさん(Igor Petrov)によって撮影され拡散しているが、サイの巨体にされるがままの車は
まるでおもちゃのように見える。
このサイの怒りにまかせた暴走で車の窓ガラスは割れ、ルーフはへこんでボコボコになったが、乗っていた女性スタッフは痣が数か所できただけで済んだようだ。

事故を受けてパークマネージャーのファブリツィオ・セーペ氏(Fabrizio Sepe)は、次のように語った。
「クシニはパークにやってきて18か月ほどですが、環境に順応するまでに時間がかかっています。そのためパーク内で過ごすのは朝と夜の時間帯だけで、
来園者に危険が及ぶことはありません。今回、何がクシニを怒らせたのかはわかっていません。」

その一方で、セーペ氏は
「クシニは繁殖のために譲り受けた貴重なサイです。ただサイにとっては、サファリパークよりも動物園で過ごすほうが適しているのかもしれません」とも述べている。
いずれにしても人間の管理下に長い間置かれてきたクシニが、ストレスを募らせて激しい攻撃に至った可能性もあるだろう。
ちなみに南アフリカでも先日、シロサイがサファリカーを執拗に追い掛け回し、500メートルも猛追する様子を収めた映像が拡散していた。

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