あおり運転をした末、男性をワイヤで殴るなどの暴行をした疑いで逮捕された83歳の爺様。防犯カメラが前のフィットを威圧するように走る男のフィットシャトルをとらえていました。爺はなぜ暴行にいたったのか。その時の状況が少しずつ分かってきました。
16日午前10時過ぎの名古屋市緑区にある国道302号が映った防犯カメラの映像。画面手前には2台のホンダ・フィット。この直後、前方の黄色のフィットを運転する男性(43)から「ワイヤで殴られた」と110番通報が入りました。
いったい、この2台のフィット同士の間で何があったのでしょうか。
「男は車を横付けにし、ワイヤで男性を殴ったとされています。現場は大きい道路が交わる交差点のすぐ近くで、非常に交通量が多く危険に感じます」(記者)
暴行の疑いで逮捕されたのは、無職の山本英明容疑者(83)。16日、43歳の男性に対し、護身用に持っていた金属製のワイヤで腕を殴るなどの暴行を加えた疑いがもたれています。
暴行の動機について山本容疑者は「何台も譲るので頭にきたわい」と話しているとのことです。
犯行のきっかけはなんだったのでしょうか。
側道が交わる道路で、信号待ちをしていたという男性。その時、複数の車に道を譲ったといいます。後ろで待っていた山本容疑者はそのことに腹を立てたのです。
その後、左折した男性の車を追いかけるようにあとをつけたという好戦的な山本容疑者。クラクションを鳴らしたり、幅寄せをするなどアグレッシブに“あおり運転”を繰り返したとみられています。
そして、男性のフィットに自分のフィットシャトルを横付けし、護身用にもかかわらず積極的に所持する武器で男性に暴行を加えたといいます。
男性が複数の車に道を譲った直後の映像をみると、山本容疑者が前の車を威圧するかのように、道路の右側に寄っているのがわかります。
前の車の他車への善意行為に腹を立て“あおり運転”に及び、暴行したとみられる山本容疑者。調べに対し「間違いないわい」と容疑を認めているといいます。
警察は、ドライブレコーダーを解析するなど犯行の経緯を詳しく調べています。