車で幅寄せなどを繰り返すいわゆる「あおり運転」で、札幌市北区のトラック運転手の男が暴行容疑で、北海道で初めて逮捕されました。もしあおられたとき、私たちはどうしたらよいのでしょうか。
後ろからギリギリまで近づいてくる乗用車。嫌がらせのような幅寄せであわや接触事故に…。
関根弘貴記者:「容疑者は自分の車線を大きくはみ出して女性の車を止めました。窓を開けたかと思うと、因縁をつけました」
男:「お前が違反してるべ、この!」
女性:「あんたがあおってくるからしょ」
男:「あぁ!?」
女性:「おかしいしょ」
暴行の疑いで12日朝送検されたのは、札幌市北区の35歳トラック運転手、瀧下秀樹です。
男は8月、小樽市の国道で前を走っていた50代の女性の乗用車に、幅寄せなどの「あおり運転」を繰り返し、女性に身の危険を感じさせるなどした疑いが持たれています。
関根弘貴記者:「容疑者はあちらのカーブから、2キロにわたってあおり運転を繰り返しました」
男の車は最短で3.2メートルまで女性の車に接近。女性が道を譲ると、今度は幅寄せを何度も繰り返しました。女性の車に一番近づいたときの距離はわずか40センチでした。
道警はこれらの行動を「執拗で悪質。極めて危険な行為」と判断。「あおり運転」での暴行容疑で初めて逮捕に踏み切りました。
被害に遭った女性:「あの幅寄せは、ありえない。ホントに恐怖だった」
警察の調べに男は「車間が詰まっただけ」と、容疑を一部否認しています。
警察は、男が常習的に「あおり運転」をしていなかったか追及しています。