【マンガ】トヨタ、カローラの5000万台販売を記念してマンガシリーズを公開中

今年はじめ、トヨタは同社を代表するの国民的大衆車であるカローラの画期的な出来事を達成した。

歴史上最も売れたモデルであるカローラは5000万台の販売を樹立し、祈念としてトヨタは、カローラの各モデルに10年ごとにストーリーを設定したマンガシリーズを公開している。

各時代のストーリーでは、主人公が所有するカローラについて時代設定に合った物語を描くのみならず、当時人気のあった車両のカットをイラストにして描かれていたりとなかなか粋で趣深く描かれている。

たとえば、1960年代(昭和30年代)のストーリーでは、多くの日本の家族が初めて車だけでなく、カラーテレビや家庭用エアコンが登場した時期で、これらの家電製品とともに新しいE10型カローラが家にやって来るが、主人公の妻は家計を恐れたり、家族でドライブに行ったりと、当時のほとんどの日本人にとって新しい生活スタイルを反映しており、子供たちはとても楽しい過ごし方を経験し、主婦たちはそんな経験から家計簿の数字を完全に忘れてしまったりと当時のありがちな逸話が描かれていたりする。

70年代になると、モータリゼーションの普及により車は身近な存在に。
このストーリーでは父と息子が、E20型カローラでドライブをしながら、10代の若者の将来について真面目な会話をしている様子が描かれている。息子はあまり話をする気がしないようだが、ビーチに立ち寄ると、父親は息子に車と一緒に写真を撮るように依頼する。母親が購入したカメラで撮影する。数年後、大人になった子どもはこのドライブの写真を見て父が自分をいろいろな所に連れて行ったことを思い出し、免許を返納した父をドライブに連れ出していく。

80年代編では、ある若い女性とその恋人が喧嘩しており、彼がどこにいたのか、なぜ彼が彼女をないがしろにしているのかと問い詰める様子が描かれている。
女性の恋人はレーサーになるという夢を実現するためにAE86を購入し、いっぽう女性は白黒の車がパンダのようで「かわいいデートカー」と丁度いい折り合いが描かれ、彼氏が峠を攻めるための車である傍ら、デートカーとして若者い恋愛とレースを物語とする、「AE86を主役にしたあるとある漫画」を反映している。

90年代編では、典型的なファミリーカーとなったE100型カローラが主役だ。
子供たちとの時間を大切に過ごすという約束をしたものの、仕事に忙殺されている父親は繰り返し約束を守れなかったため、失望した子供たちは失望する。そんな彼らのため父親はアイスクリームを食べに子供たちをドライブに連れて行くことに。満足した娘は帰路の車中で眠りに落ちると母親は寝顔を写真に収める。その様子を見た父親は仕事量を減らし、次週もは子供たちを再びドライブに連れ出すことを約束する、といった家族の絆を中心に描いている。

そして、物語は2020年代に現在に。
どうやら人々は2000年代と2010年代にまだ懐かしさを感じることはないようだ。マンガの完成度に関係なく、5000万台の自動車が売れたことは決して並大抵なことではない。カローラは日本含め、150か国以上で走っており、世界に16箇所の工場で生産されている。
トヨタによると、販売する車のうち5台に1台はカローラであると推定しており、15秒に1台の車が売れているとしている。

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