ウクライナのメディア「Obozrevatel」によると、この事件はヴァシルコフ市で、軍のエンジニアが酔っ払ったまま愛車のフォルクスワーゲン・トゥーランを運転したために発生した。詳細は不明であるが、このエンジニアは滑走路の一部に乗り込み、牽引されていたMiG-29に追突したという。
衝突後、戦闘機はアフターバーナーに尾翼、スラストノズルが炎上、損傷した写真がツイッターに投稿されている。
VWはグリルが脱落しエンジンフードとフロントガラスに損傷がみられるが、幸いなことに運転手は軽度の打撲のみで命に別状はなく、また事故で重傷を負った人もいなかったようである。
運転手は当然逮捕され、現在起訴されており、おそらく自分が酔ってMiG-29に衝突した理由を説明するのは困難であろう。
戦闘機が受けた損害の大きさについては不明であるが、MiG-29の修理費用には膨大な金額がかかるのは確実だ。
今回の事故で、メディアのポピュラーメカニクスによると、ウクライナ空軍が所有するのは24機のMiG-29のため、同国の空軍力の4%が奪われたとつたえている。
さらに、「最前線の戦闘機」は16機、残り8機は練習機と言われているようで、この場合、さらに空軍の軍事力の低下については悪いニュースとなるかもしれない。
source:Obozrevatel