イタリアは依然としてパンデミックの震源地であり、イタリア政府は集中治療用ベッドの数の大幅な拡充が必要とされており、その多くは人工呼吸器も必要としている。
イタリア北部のSiare Engineeringは、フェラーリ、フィアット、およびイタリアの自動車用部品メーカーのマニエッティ・マレリと協力して、人工呼吸器の一部の部品を製造し、場合によっては組み立てを支援する。
Siareの最高経営責任者であるGianluca Preziosa氏は、フェラーリおよびフィアットはある程度の専門知識を共有しており、人工呼吸器事業と自動車メーカーの両方が、電子関連と空気圧関連に大きく依存していると語った。フェラーリは、シアレの工場に近いマラネロの本社で人工呼吸器部品の製造を開始したと伝えている。
肺の内外に空気を移動させる人工呼吸器は、呼吸困難に苦しんでいるコロナウイルス患者に必要不可欠な装置であり、電気自動車メーカーのBYDが今月初めに中国で自動車メーカーが医療機器を供給するというアイデアを発表。1日あたり500万個のフェイスマスクと30万本の消毒剤を製造するというアイデアは他の産業や国にも広がっていった。
そこでフェラーリの会長であるジョン・エルカン氏は4月18日、コロナウイルス患者を治療するために必要な換気装置および呼吸装置を製造すると発表した。
「シュノーケル用ゴーグルは処理されており、その製造は2020年4月中旬にイタリア全土の病院に送られる予定です」とエルカン氏は語った。
エルカン氏はまた、3Dプリンターを使用して人工呼吸器のサポート部品も製造すると語り、「現在、フェラーリは3Dプリンターを通じて人工呼吸器のバルブ部品を製造している」と語っている。
シュノーケリンググラスを使用して医療機器を作るアイデアは、イタリアのフェラーリエンジニアによって提案されたという。
この他にもランボルギーニ、日産、マクラーレンといった世界各国の自動車メーカーも、異業種とはいえ知恵と経験を活かし医療用救命機器の製造に乗り出し、対コロナウイルス支援に乗り出している。