ほとんどの「健常な」ドライバーにとって、ブレーキペダルとアクセルペダルを区別することは特に難しくはない。ブレーキは左側にあり、スロットルは右側にあるだけのこと。ましてAT車ならクラッチペダルもない。
しかしながら、日本においては社会現象となっている踏み間違えによる事故は日本のみならず、ここ最近の米国でも多発しているようである。
ニュージャージー州で撮影されたと思われるこのドラレコ映像は、シルバーの日産エクステラが18秒の時点で登場してくる。
駐車場のゴミ置き場となっている白い木製の小屋にスローモーションのような速度で静かに突っ込んでくる。壁やドアをなぎ倒しながら日産エクステラは小屋のすぐそばに停めてあった黒のBMW X5にあやうくぶつかる寸前で停止した。
警察によると、ドライバーの高齢女性はブレーキとアクセルを「踏み間違えた」と語っていると伝えたという。幸いなことに、運転手およびその他の負傷者はいなかったという。
高齢者による踏み間違い事故は世界的にも増えているようで、ブレーキを踏むまでの反応時間が若い頃とは違って鈍っているということを自覚している人はなかなかないない。
今回幸運なことだったのは、低速だったこと、他に被害にあった人や車がなかったこと、そしてペダルが混同されたときに一般道を走行していなかったことだ。