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ポルシェタイカン、日本では ABB製CHAdeMO充電器を使用 本来の超高速充電機能をサポートできず


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日本で100kW以上のCHAdeMO充電器を展開、将来150kWを超える計画

ポルシェジャパンは、2020年に日本市場に参入する東京の渋谷にあるテイカン向けの専用打ち上げイベント(11月20日から12月7日まで)を開催している。

イベントの一部では、ABB製タイカン用の高速充電器のデモンストレーションも行われたという。そしてこれは、出力が100kWを超えるCHAdeMOユニットとのことだ。

日本には欧米主導のCCS型充電システムがないため、ABBは今春に日本市場でポルシェにCHAdeMO充電器を提供するため、ポルシェジャパンと提携している。将来の計画で150 kWを超える出力のCHAdeMO充電器を展開する予定ではあるが、これは欧州および北米よりも大幅に低い。ちなみにCCS方式の場合、すでに最大270 kW(350 kWまで可能)で実証されている。

ただ、CHAdeMO方式でもすでに150 kW以上までの開発は実証されているため、ABBとPorscheは150kwの高出力型CHAdeMO用のコネクタの商用化を急ぐ。

日本仕様車はタイカンの充電能力を最大限には活用できず…既存の技術を発展させていく

ポルシェジャパンとのABBの契約の一環として、全国のポルシェセンターおよび公共施設で電気自動車充電インフラを提供し、CHAdeMO高速充電規格および現在、出力レベルが100kWを超えており、前述の通り、将来的に150kWを超える電力を展開する計画を発表している。言い換えれば、日本仕様車は、Taycanの充電を最大限に活用することはできないということだ。しかし、現状国内には7,600を超えるCHAdeMOインフラがあるため、多少充電時間で劣ろうとも、必ずしも大きな問題ではないかもしれない。


ABBのグローバルビジネス責任者であるフランク・ミューロン氏は、「電気自動車の充電に関するABB社の深い専門知識と、高性能のポルシェ社がお互いにタッグを組む事により、今後も電気自動車社会に継続的な革命をもたらすための勝利の方程式であり、とくに日本市場においてはが野心的なゼロエミッションの条件を満たす道を突き進んでいくでしょう。ポルシェジャパンをこのマイルストーン(中間目標)を持たせつつ、展開を開始することで日本をサポートできることを嬉しく思います。また、今後数か月間で高性能の高速充電ネットワークが展開されることを楽しみにしています。」と語り、今後日本でのタイカンの展開について胸を張って準備している。

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