フィナンシャル・タイムズによれば、合意なく英国がEUを離脱した場合、サンダーランド工場を閉鎖する可能性があるという。
• 日産は12,500人のグローバルな人員削減
英国日産のサンダーランド工場は、6,700人の従業員を直接雇用し、さらに27,000人の英国のサプライチェーンの仕事を支援している。
日産は現在、サンダーランドでキャシュカイ（旧デュアリス・海外専売車）とリーフ、および2代目のジュークを製造しているが、EU離脱における条件について合意がないまま離脱した場合、キャシュカイの生産を停止することを示唆し、これによっては工場の閉鎖の可能性も出てくるとしている。
日産の広報担当者は「詳細な情報についてはコメントできないが、サンダーランドでキャシュカイの生産計画はこれまで通りで、変更はありません。」と語っている。
しかし同社はブレグジットについて、「摩擦のない貿易により、サンダーランド工場は英国の自動車産業の歴史上最大の工場となり、その生産の半分以上をEUに輸出したことについて、「今日、私たちは英国に大規模な投資を行っている企業の1つであり、英国とEUの間の将来の貿易関係がどのようなものになるかについて、まだ明確に待っています。」といったコメントを繰り返している。
また、一方でボクスホールの所有者であるPSAは、エルズミア港で自動車を製造し続けるという決定については「英国のEU離脱の最終条件そのものを条件とする」と明示的に述べていることから、これらの報告に対する日産の対応は曖昧ではあるものの、「現在の取り決めからWTOの規則への突然の変更は、英国の産業に深刻な影響を与えるため、英国とEUの二者間において、相互に有益な貿易を促進し、かつ、秩序あるバランスのとれたブレグジットに向けて協力して取り組むよう求めます。」と述べている。
