新発表されたフェラーリ812GTSは812Superfast（クローズドモデル）のオープンバージョンであり、同じ6.5L V12を搭載し、789馬力のパワーを誇る。
フェラーリ812 GTSは、フェラーリV12モデルとして初の量産オープンモデルである。かの有名な1969年のフェラーリ365 GTS4デイトナスパイダーの50周年を記念したものだ。
2000年代を境に、フェラーリV12モデルにおいて通例では「限定モデル」として、550バルケッタ・ピニンファリーナナ（2000年）、スーパーアメリカ（2005年）、SAアペルタ（2010）、アメリカ進出60周年を記念したF60アメリカ（2014年）を発表してきたが、「量産」としては初であり、またV8モデルであるF8スパイダーと同時に2車種発表も異例である。
812 Superfastと同様に、812 GTSはNA(自然吸気)6.5リットルV12を搭載しており、ゲトラグ製7速DCT（デュアルクラッチオートマチック）を介して後輪に伝達する。パワーとトルクの数値はそれぞれ789馬力、718Nmであり、フェラーリは最高速度340Km/h、0〜100km/hが2.9秒、0〜1200km/hの時間は8.3秒と公表している。
812 GTSには折りたたみ式ハードトップが装備されており、フェラーリによると、最高45 km / hの速度でわずか14秒で稼働する。車のバットレスの間に電動格納式のリアスクリーンもあり、屋根が下がったときにウインドブレーカーとして機能する。ドライバーは、ハードトップを取り付けた状態で画面を開くことも可能だという。
また、フェラーリは812 GTSには軽微な空力改良を施し、812スーパーファストと同じ性能の維持に成功している。ダウンフォースを最大化する新たなディフューザーは、ダウンフォースを最大限に発揮させる。一方、812 GTSのリアフランクのダクトは、車のリアホイールアーチからの過剰な圧力を軽減することで抵抗を減らすのだという。
さらにダンパーも再調整し、812 Superfastにくらべて75kgの重量増加に対応した。改良された6対1の排気システムは、より短いギアボックス比と再加工されたトラクション制御システムとともに機能する。
812 Superfastのように、注文時にはさまざまな外装および内装のカスタマイズオプションから選択可能。
新しいマルチスポーク合金ホイールデザインも3種類のコーティングから選択でき、顧客は「ダイヤモンド仕上げ」、「リキッドシルバー」、「グリジオスクーロ」からオプションにて選択できる。
