8日午前、鹿児島市の県道で市営バスと軽乗用車が衝突する事故があり、軽乗用車を運転していた女性が首の痛みを訴えています。交通量が多く、これまでも交通事故が度々発生している場所で起きた今回の事故。現場を取材しました。
警察によりますと午前10時前、鹿児島市田上3丁目の県道の交差点で直進してきた市営バスと踏切を渡って右折してきた軽乗用車が衝突しました。この事故で軽乗用車を運転していた22歳の女性が首の痛みを訴えているということです。
バスには乗客およそ30人と37歳の男性運転手が乗っていましたが、けがはありませんでした。現場は踏切のあるT字路の交差点で日中は特に交通量が多い場所です。
この交差点は県道35号線と市道田上中央線がJR鹿児島本線寺之下踏切に接しています。今回のように鹿児島市の紫原方向から唐湊方向に直進する車両と、武町方向から紫原方向に右折する車両との事故が多く、県内の「交通事故多発交差点」ワースト5位になっているといいます。
実際にこの交差点をよく通るというタクシーの運転手に話を聞いてみると・・・
(タクシードライバー)
『左右からの上りと下りの直進と左折車がくるので、右折のタイミングがとりづらい。(踏切だから)ちょっとでもはやく渡ろうという焦りがある』
直進していた市営バスの信号機は常時黄色の点滅信号で軽乗用車の進行方向には信号機がありません。こうしたことも影響してか、「踏切を通過した後、県道に合流するのは難しい」という声も聞かれます。
県警によりますと、現場周辺では今年に入って先月までに27件の事故が発生しているということです。警察はバスの運転手と軽乗用車を運転していた女性からそれぞれ話を聞くなどして事故の原因を調べています。