高齢運転者の重大事故が連日急増で免許改革が急務に 講習から試験に引き上げも必要か

高齢ドライバーによる交通事故が連日相次いで報道されている

減少に向けて、クルマ側とドライバー側の両面から対策をおこなうことが急務とされているが、それぞれどのような対策が必要であるか。

◇ 事故を減らすために何が必要か? 

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高齢ドライバーによる重大な交通事故が全国各地で連日相次いで発生し、夜のお茶の間を震撼させている。その度にテレビなどのマスコミで大きく報道され、今後の対策について専門家やコメンテイターが議論するシーンがよく報道されている。

こうした議論をまとめてみると、対策として大きくふたつの方向性がある。

ひとつは、クルマ側の安全機能を高性能化させること。

もうひとつは、免許制度などドライバー側の問題である。

それぞれ、どのような対策が進められているか。

クルマの機能については、先日当サイトでも取り上げた「踏み間違い防止商品」のように国や自治体が進める「安全運転サポートカー」(略称:サポカー)の普及が必要ということ。高齢ドライバー事故の報道でよく耳にする原因に「アクセルとブレーキを踏み間違えたわい!」「なんでかよくわからない」「車が勝手に…」というフレーズがある。これに対してドライバーのミスをクルマ側が察して、事故を未然に防ぐという考え方である。

サポカーは、クルマに搭載されたカメラやレーザーなどのセンサーが周囲の状況を捉えて、障害物や急接近してくるクルマなどがある場合に、ドライバーに警告をおこなう。

それでもドライバーが危険回避の行動を起こさなければ、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)などを強制的に作動させ、停止させる。

また停止中、前方に障害物がある状況でアクセルを強く踏んでも、一時的にエンジンの回転数を低く抑えるアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置が、軽自動車を含めて普及が進んでいる。

こうしたサポカーの購入に対して、東京都檜原村などの地方自治体では購入費用の一部を補助する制度を始めている自治体もある。

また、高度な運転支援システムを搭載していない年代のクルマに対しては、すでにトヨタとダイハツがアクセルとブレーキの踏み間違いに対応した後付け機器を発売し、対応している。

今後、自動車メーカー各社で後付け機器の販売が開始される見込みである。また、後付け機器の購入補助について、東京都の小池百合子知事は2019年6月4日、都議会定例会の所信表明のなかで「(都として)早期の実施を検討している」と話した。

◇ 認知機能検査だけでは不十分 

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次に、高齢ドライバー事故への対策で、もうひとつの観点となるのがドライバー側の問題である。
最近でもっとも大きな動きは、2017年3月に道路交通法が改正されて実施されることになった、高齢者講習の大幅な見直しが挙げられる。

高齢者講習とは、70歳以上のドライバーが3年毎の免許更新時に受講するもので、75歳以上では臨時認知機能検査がおこなわれる場合があるなど、事故の発生事案が多い75歳以上を重視した対策が始まっている。

ただし、この認知機能検査とは、けっして認知症を検査することではない。運転は、認知、判断、操作という3つのステップでおこなうが、そのなかの認知の機能について検査する、という意味である。

また、「認知症とクルマの運転の関係性は医学的に証明されていない」というのが、認知症の研究にかかる各種学会の見解になっている。

一方、高齢者講習のなかでは、教習所や免許試験場などを使った実技講習がある。

その模様は、テレビのニュース番組で取り上げられることがよくあるが、クランクコーナーで脱輪や一時停止無視など、高齢ドライバーの運転技量の低さに目を覆いたくなったと感じた視聴者が多いかもしれない。

国は、高齢者講習の目的について「加齢に伴う身体機能の低下と、その運転への影響を受講者一人ひとりに自覚してもらうこと」と説明している。言い換えてみれば、加齢に伴って運転の技量がある程度低下しても致し方ない、と解釈できる。

いっぽうで認知機能が低下していなくても、加齢による身体機能の低下が原因とみられる高齢ドライバーの重大事故が発生しているため、あまりにも運転技量が低下している場合は運転免許の停止や、または取り消しについて考慮するべきであろう。

そもそも、運転免許とは国家試験に合格した人に与えられる運転許可証である。免許取得後、運転の技量が合格基準を大きく下回るのであれば、国は運転の許可を取り消す判断を下すべきという意見もある。

ただ、「免許がなくなったら、日頃の生活に大きな支障が出る」という高齢者が多い。とくに地方では顕著である。しかし運転の技量と、国や地方自治体による生活の保障は別の問題である。

高齢ドライバー事故への対策では、免許返納後の地域のインフラや交通手段などについても議論されるが、運転免許を維持するための技量とは、完全に切り離して議論するべき事案であろう。

または、運転を継続する条件として、夜間走行せず日中走行のみ、単独で走行せず家族や知り合いなどが同乗するときのみ、といった限定条件を設けた免許制度も考えられる。

こうした高齢ドライバーの限定免許に関しては、すでに国の有識者会議で議論が始まっており、今後の対策が期待される。

via:くるまのニュース

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