「ゲリラ豪雨」  道路が冠水した場合の対策方法について


台風やゲリラ豪雨の際、道路が冠水したという話題が度々ニュースなどに取り上げられる。実際に冠水した道路に遭遇した場合はどうすれば良いのだろうか。

◇ 冠水した道路に直撃したら 

夏の時期、台風やゲリラ豪雨などの際に、アンダーパスや周囲よりも低い道路が冠水することが度々ニュースになる。実際に、目の前の道路が冠水した場合はどうすべきだろうか。

「ゲリラ豪雨 冠水」の画像検索結果

道路が冠水した状況とは、「道路が水浸しになり、路面の様子がわからなくなった状態」をいう。

そのため、道路が冠水してい場合、基本的に近寄らないことが重要だ。道路に溜まっている水は、泥などによって濁っていることが多く、冠水したなかの様子や深さがわからないためどのような危険が潜んでいるのかがわからないためだ。

万が一、冠水した道路に侵入した場合、できる限りゆっくりと進むこと、アイドリングストップをオフにしておくこと

JAFが実際にテストした結果によると、冠水した道路を走る場合、速度を上げて一気に走り抜けるよりも、ゆっくり慎重に進んでいった方がエンジン停止しにくいことがわかっている。

これは、速度を上げて進入すると跳ね上がった水が吸気口や排気管などからエンジン内部に入り、エンストに繋がるためだ。

エンジンがかかっていれば排気圧により、エンジン内部まで水が入ってくることはあまりないが、アイドリングストップによってエンジンが止まると排気圧がなくなり、簡単にエンジン内部に水が侵入してしまう。

これらのことに気をつけていても浸水した状態でクルマが止まってしまった場合、無理に動かそうとしないこと。

この状態でエンジンを掛けてしまうと電気系統のショートやウォーターハンマーによるエンジンの物理的損傷、またハイブリッドカーなどの場合はエンジンの電圧が高く大容量になっているため、触ったりすると感電の危険がある。

エンジンが止まるほどの深さに浸水すると、水圧でドアが開かなくなる。

JAFの実験によると、水深60cm(地面から水面までが60cm)を超えるとドアを開けるのに通常の5倍以上の力が必要になり、クルマの状態によってはドアが開かなくなる可能性がある。

ロードサービス会社のスタッフは次のように語っている。

「多くの方が自力で車外に脱出されている場合がほとんどですが、冠水によってクルマから出られなくなってしまっているケースでは、愛車が駄目になってしまうという絶望感も含めてドライバーの方はとても怖い思いをされていると思います。

基本的に、水没したクルマは水が引くまでその場所に放置し、その後レッカー移動となります。被害にあわれた場合、不安な気持ちはわかりますがパニックにならないよう冷静に行動していただければと思います」

冠水した道路は、あらゆる危険が潜んでいる。そのため、できる限り冠水道路には近づかないことが思わぬトラブルの回避する最善の方法といえる。

◇ 冠水する原因と冠水しやすい場所 

なぜ道路は冠水するのか。コンクリートやアスファルトで舗装された道路は、雨水が染み込んでいかないのは誰にでもわかる。

道路の下に埋められている下水管や雨水管で溜まった雨水を排出するのだが、短時間で大量の雨が降るなどして、処理能力を超える水量が流れ込んだ場合に、地表に溢れ出して冠水してしまう。こうした水害を「都市型水害」と呼んでいる。

表題の「ゲリラ豪雨」など、都市型水害が起こるもう1つの理由に、ヒートアイランド現象や地球温暖化などが挙げられる。これらが原因で集中豪雨や異常気象が起こり、下水管や雨水管の処理能力を超える雨が降ってしまうことが都市型水害の増加に繋がっているといえる。

このような点から考えると、冠水しやすい道路とは「舗装路」かつ「周囲よりも一段低い場所」といえる。

そのため、冒頭のアンダーパスは、真っ先に冠水しやすい場所となりうる。また、周囲よりも一段低い場所として「海抜ゼロメートル地帯」という場所も存在する。

これは、開発が進んだ沿岸の地域において、地面の標高が満潮時の海水面よりも低くなっている地帯のことを指す。こうした場所も大雨や台風の際には水が溢れやすくなる可能性があるため注意が必要なのである。

「道路冠水表示板」の画像検索結果

関東地方の冠水状況について、国土交通省関東地方整備局は次のように語る。

「関係自治体との協力により、関東地方の冠水しやすい道路をピックアップした『道路冠水注意箇所マップ』をホームページ上で公開しています。

東京都では、現在130カ所前後のトンネルやアンダーパスをはじめとする道路を指定していますので、運転する地域や道路を確認していただき、安全に走行する際の目安としていただければと思います」

あらかじめ、近所や通勤路の冠水しやすい地点を頭に入れて、大雨の際は迷わず迂回ルートを選択することが一番のトラブル回避になる。

雨の多い季節が到来する前に一度確認しておくとよいだろう。

 

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