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高齢ドライバーによる「踏み間違い」事故多発 解決困難の難しい問題

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最近、高齢者による「踏み間違い事故」が後を絶たない。

昨日も千葉で公園で遊んでいた園児に車が突っ込む事故があった。そのつい先日にも滋賀で幼い命が失われた事故があったばかりというのに。
先の園児の事故は高齢者とは関係ないが、コンビニへの特攻や、池袋の事故など、高齢者ドライバーの増加による事故などは社会問題の一つとなったと言える。

人間、25歳をピークに体は衰えていくという。

日本全体の人口を見ても高齢化はいろいろと政治家が選挙のネタにするほどの問題なわけで。

こと、ドライバーの世界も同様で、例のシルバーマーク(○れ葉マーク)を付けた車は増加する一方で、都会より田舎で顕著である。

よく、都会は車が多いし、車線(レーン)や信号もたくさんあって怖いと言うのを聞くが、筆者的には高齢ドライバーが圧倒的に多い田舎のほうがよっぽど怖い。
一時停止無視で交差点に突撃したり、優先関係なんてまるで無視でわきからミサイルのごとく飛び出して来たり。
のどかな風景のコンビニ駐車場やスーパーの駐車場が一瞬にして騒然と化すのは、日常茶飯事なような気さえしてくる。

もはや、自己ルールで解釈して公道を走行しているような状況だ。

ただし、仕方ない(?)部分もあるのはわかる。

たとえば80歳になったら免許返納、とか決めるのは簡単だが、そのあとの移動手段はどうしたらいいか、と思うと良くわかる。
交通インフラの充実してる都会ならまだいい。
しかし田舎はタクシーは高いし、鉄道やバスは一日数本程度の地域もある、地下鉄なんて政令指定都市以外もちろんない。。。。
役所は福祉の一環でタクシー券数枚やバス無料券の発給もあるが、夜中はタクシー呼んで来るまで1時間以上かかったりすることもある。

簡単に「年を取ったから免許を返納」ってわけにはいかないのが現状だ。
自分の子供や孫たちは一緒に住んでないからおいそれと送り迎えをしてもらうわけにもいかない事情もある。
自転車とか「セニアカー」の類は反って危ないし雨でも降ったら出動不可。もちろん足腰も弱ってきているから坂道を含むと長距離は非常に難しい。

高齢になると免許書き換えの時にいろいろハードルを上げるようにしているのはみなさんご存じのとおり。
しかし、これにも問題がある。

たとえば「認知症検査」というのがある。

この認知症検査で医師に「認知症」と認められてしまったら免許は取り上げ。
つまり医師の判断で免許がなくなるということで、医師にとっても責任重大。
ある意味、その被検者のその後の人生を変える判断になるわけで。

体の衰えは急にはやって来ない。
徐々に徐々に。しかしそれは確実やってくる。これが自分の衰えの判断を鈍らせる厄介な要因のひとつ。
これが高齢者本人にとってはまだまだ運転スキルは衰えてないと誤解させてしまうのだ。

自動車メーカーもあらゆる最新の技術をもって「ぶつからない車」「自動運転」を開発している。
でもそれも限界があるはず。

欧州では「エンジン式の車の製造を廃止」なんて決まったなんてことがあるらしい。

環境問題ももちろん大事な問題だ。

しかし日本においてはその前に高齢化したドライバーの問題もなんとか解決していかないといけない。

このまま解決に時間がかかれば、癌の如く、さらに問題を重篤化させていってしまうだろう。

幼い命や、未来の日本を支えるだろう若い命の犠牲が少しでも減っていくような社会がやってくることをを切に願う。

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