夏はETCカードの抜き忘れに注意

筆者のクルマのエンジンを停めると「ETCカードが残っています」というETCカード抜き忘れの警告音声がでる。筆者の機種に限らずほとんどの機種が警告音声を発すると思う。盗難防止なのか、しかしなぜこんなに大きな音量になっているのだろうか? ETCカードを抜き忘れることはそれほど大変なことなのだろうか。

◇ ETCカードは毎回抜く? 入れっぱなし? 

 

マイカーには普段からETCカードを挿入したままという人が多いかと思う。ETCカードを抜く習慣がないと、抜いたETCカードをどこに保管したか忘れてしまうことや、ETCゲートを目前にして「カードをいれてたかな? カードはどこだっけ?」などと、慌てふためく姿も十分予測できる。

夏は「ETC車載器の故障だと思い、販売店に持って行ったらETCカードの劣化と言われた」とか、「ETCゲートで反応しなかった」ということで、自動車販売店やカー用品店に駆け込む人が増えているという。猛暑がETCカードや車載器に何らかの影響を及ぼすのだろうか?

 

◇ 実は熱にとても弱いETCカード 

 

「ETC車載器がどこに設置されているか」でも大きく変わってくるが、車載器に入れっぱなしのETCカードは熱の影響を大きく受けてしまう。もともと車載器メーカーの使用上の注意には「ETCカードは熱に弱いので高温になる場所に置かないでください」などの警告がある。

最初からETC車載器が新車装着されているような車両であれば、自動車メーカーが設計段階から考慮しているため、熱の影響をあまり受けないような場所に設置されている。しかし後付けの場合やDIYで取り付けた場合は、ダッシュボード近辺に装着されるケースもあるかもしれない。真夏のダッシュボード近辺では、温度が70度近くになることもあり、ETCカードはもちろん、車載器の破損も懸念される。

ETC車載器およびETCカードについて、車載電装品開発者は、

――ETC車載器およびETCカードの耐熱性能について

ダッシュボードのETC車載器はおそらく、85度動作保証の部品を使っていると思うが、ETCカード本体に埋め込まれたICチップ部分は車載保証していないと思うので、おそらく45度位。

――ETC車載器は炎天下、車載器に挿入したままでは劣化してしまうのか

正確に言うと、劣化ではなく故障。半導体自体は炎天下の車内に通電状態で置かない限りは壊れないが、高温、常温の温度サイクルに伴う熱収縮で、実装破壊する。半導体を基板にくっつけている部分にヒビが入り、通電しなくなる。

 

――半導体は大丈夫?

半導体自体はなかなか壊れないため、通電状態でサウナでも入らなければ問題ない。ちなみにETCではないが、液晶モニターも天井につける場合は105度品を使うメーカーが多いと思われる。車の天井部分は非常に熱くなるため。

と説明している。

 

 

◇ 防犯上の理由からも抜いておくべし 

 

上記の通り、車載器に挿入したままのETCカードは熱による劣化や故障という心配もあるが、それ以外にも車上荒らしなどでETCカードを抜き去られるというケースも考えられる。すぐに気がつけば発行元のカード会社に連絡をしてETCカードの利用を止めてもらうことは可能だが、気づかずに長期間不正使用された場合は結構な金額になってしまう可能性もあり得る。

「カードが盗まれたら、カード会社が補償してくれるのでは?」と思う人も多いと思うが、実はETC車載器に入れっぱなしのETCカードが盗まれ、不正使用された場合については、カード会社の補償はない、と思っておいた方が良いだろう。

その理由は、エンジン停止時にETC車載器でも警告しているにもかかわらず、ETCカードを抜かなかったことは「重大な過失」とみなされる可能性があるからだ。入れっぱなしのETCカードの盗難は、本人の管理責任の問題という理由で補償されない場合が多い。(あくまで各カード会社によって補償対応・内容は異なるが)

だが実際、ETCカードが盗まれても不正使用されるケースはあまりない。

それはETCカードを使用してゲートを通過すれば、車のナンバーや車種、車載器の番号などがすぐさま判明し、オマケに現在地まで分かってしまうためだ。したがってクレジットカードとは違い、盗む側にもあまりメリットがない。

しかし、気をつけなければならないのは、クレジットカード+ETCカードの「一体型」を使用している場合、クレジットカード本体を使用されてしまう危険性がある。

高速道路や自動車専用道路などではキャッシュレスで非常に便利なETC。しかし高温にも弱く、防犯上のことも考えると、いささか面倒であれ毎回、ETC車載器からはETCカードを抜いて使用することが賢明であり、おすすめする。

〈via くるまのニュース〉

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。